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第118話

何度も果て息も絶え絶えだったがそれもまた幸せだった。 重い体を起こして朝陽さんを抱きしめる 「朝陽さん…好きです…」 「僕も大好き。だからやっぱ目の前で他の人とくっつかれるとなんかやだった…やり過ぎちゃった?ごめんね」 「いえ…こんなに愛されて…幸せです…」 「僕も…幸せだよ」 暫くベッドで休み一緒にシャワーを浴びる シャワーを終えると朝陽さんが紅茶を淹れてくれた。ソファーに隣り合って座りただ黙って時を過ごす。そして朝陽さんへお願いがあり口を開く 「朝陽さん…お願いがあるんですけど」 「なぁに?」 「あの…俺と一緒に仕事しません?」 「え?どの仕事?」 「モデルです」 「?」 「今度専門雑誌のモデルをすることになったんですけど…それがBLもので…かなり濃厚な絡みの撮影があるんです。撮ってくれる人はその道の有名な人で滅多に一緒に仕事できることがないので、やりたいんですけど…俺…仕事だとしても朝陽さん以外の男の人と絡むの出来るだけ避けたくて…俺のわがままなんですけど…顔は写らないんだけど一緒にやってもらえないかなって…ダメですか?」 「やる…僕もやだ…他の人と写ってるの雑誌ならなおのことやだ…だっていい写真撮れるまでずっと密着でしょ…そんなの耐えられない…だからやる」 「よかったぁ…ありがとうございます。あ…でも朝陽さん可愛いからスカウトとかあるかも…」 「せいくんがずっと側にいてくれるんでしょ?守ってくれる?」 「はい。任せてください」 「よろしくお願いします」 朝陽さんの了承を得たので連絡を入れる。会えるのは3日後だった。 朝陽さんには申し訳ないが暫くバイトを休んでもらう。俺のスケジュールに合わせてもらわないとならないから 「すいません。朝陽さん。俺のわがままで付き合わせちゃって」 「大丈夫だよ。代わりの人はお願いできたし」 「ありがとうございます」

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