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第130話

「あの…先輩。俺…」 「…」 「この専属モデルやりたいです。先輩が…和海さんが撮ってくれるなら復帰したいです。勿論、撮る方もやめる気はないですけど…俺の撮りたいものがここにあるから」 「メイクは私に任せてもらって良いわ。どうするの?和ちゃん」 「よかった…これお前のこと思って作ったからお前が出来るならそれが一番うれしい。彩なのがちょっと嫌だが…」 「私以外に私以上の技術を持っている子いるなら探しなさい。それまでは私で我慢しなさいよ」 「わかった。ありがとう」 その後土門さんは蘇芳さんのブランドの専属となった。勿論復帰の話を聞きつけ多くの人からの声はかかったが全てを断り蘇芳さんの元でのみの活動となる。 瞬く間に人気を博した蘇芳さんは更に忙しく働いていた。

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