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第152話
朝陽side
夕方になり再び戻ってきた手にはコンビニの袋が握られていた。
「はい。ご飯とお水だよ」
今日も口移しで食事と水を与えようとするのを拒む。
するとまた殴られる。
僕の顔を気に入っているのか何度殴っても顔だけは殴られなかった。
無理矢理にこじ開けられた口に水を流し込まれる。思わず咳き込む
「飲めたみたいだね」
咳き込みながら少しだけ背の高い彼を見上げた。
「もう我慢できないの?しょうがないなぁ。今日もこれ使ってあげるね」
昨日と同じように薬を使われる。
気持ちと体が違いすぎて嫌になって来る。
「今日はこれを使ってあげるね。痛いの好きでしょ」
荷物に中からあまり馴染みがなかった鞭が出て来る。それを全身に振るいながら彼は楽しんでいた。
痛いのなんか好きじゃない。どうしてそんなことになるのか…
鞭を振るい楽しんでる時に扉が開いた。誰かが助けにきてくれたのかもしれない。そう思い顔をあげる
「緩いわね。もっと強く叩いてあげなきゃこの子は満足しないわよ」
立っていたのはせいくんが苦手だと言っていた関山さんだった。
「この子の好きなことあんなに教えてあげたのにまだ満足にしてあげられていないの?ちょっと貸して」
そう言うと彼女は彼と比べ物にならない強さで振り下ろした
「いっ…」
「ほら。一振りでイっちゃったじゃない。もっと激しくしてあげてね」
綺麗な笑顔で彼と話していた。薬の所為で僕は確かに1振るいで達していた。
それでも満足できないとばかりにもう一度立ち上がる自分自身に嫌悪感を抱く。でもそれを抑えることはできなかった。
「満足させてあげられないならもっと人増やしましょうか?」
「俺の朝陽は他の人には触れさせたくない」
「なら精々頑張って楽しませてあげてね。じゃまたね」
その後激しく鞭打たれ何度も突き上げられた僕はまた意識を手放していた。
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