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第155話
朝陽side
対峙していた彼が急にこちらに向かって走り出す。
こちらへ辿り着く寸前崩れ落ちた
何が起きているのかわからなくてただせいくんの背中を見つめていた
「星夜に手を出さないで」
落ち着いた声で話すのは…あの関山さんだ…。綺麗過ぎる顔、抜群のプロポーション。独特なあの甘い雰囲気…
彼女は僕がここに監禁されてから数日おきに僕を甚振りに来ていた
「…何で…」
せいくんが戸惑いの声をあげるそれはそうだろう。まさかここに彼女が来るなんて思わなかっただろうから
関山さんと男が言い争っている。
そして今度はせいくんに向かって甘い声を出した。
「久しぶり。星夜会いたかった。さぁ一緒に行きましょう?」
それを聞き今度はせいくんと関山さんが言い合いになる。とはいえ関山さんの声のトーンとせいくんのそれは全く真逆で
何度か言葉のやり取りを繰り返すのをただじっと聞いていた。するとせいくんが
「俺は朝陽さん以外愛さないしそれはこれからも変わらない。お前の入る隙はない」
その言葉が嬉しくて涙が溢れた。
それを聞いた関山さんの声のトーンが変わる
「そう…じゃあ一緒に死んでくれる?星夜愛してるわ」
その瞬間せいくんが崩れ落ちた。
「朝陽さんを…助けて…お願い…」
夥しい血を流しながら懇願していた。
その血を見て僕も耐えられなくなり意識を手放した
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