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第170話

予想以上に注目が集まりこれまでとは全く変わっていく生活に朝陽さんはすぐ順応していく。 元々大企業の御曹司だからだろう。 以前以上に人に囲まれる生活を送る朝陽さんは少し疲れが見えるようになってきた。 そんな時、あまり会いたくなかった奴と再開してしまう 「お久しぶりです。華陵院さん」 「北元」 朝陽さんが監禁されていたあの廃ビルは元は北元の持ち物だった 「今更何の用?僕に対する復讐でもするつもり?」 朝陽さんの冷徹な表情と声色。今まであまりみたことのない姿だった でも俺はこの声には聞き覚えがある 「あんた。電話してきた人でしょ。朝陽さんの居場所」 「はい…あの時はすいませんでした。あそこまでするなんて思っていなくて…」 「せいくん。どういうこと?」 「あそこの辿り着けたのはこの人が電話してきてあの場所を教えてれたからなんです」 「藍乃から連絡がありあなたを少し懲らしめてやりましょうと言われ…自分の不手際で事務所をたたまざるを得なかったにも関わらず逆恨みをしました。でもどのように懲らしめるのか詳細を聞かなかった。聞かないままにあのビルを教えたんです。気になり様子を見に行ったら貴方を見つけて…その場で助けるのが筋なんですが怖くなり立ち去りました。藍乃が恐ろしくなった。このままじゃいけないことがわかっていたけど警察に行くことも出来ず…時間だけが経ちました。気付けば貴方に電話していました」 「で今日はなんなの?」 「謝っても許されることではないとはわかっていましたがどうしても謝罪がしたくてきました」 「そう…ねぇ…北元…。今何してるの?」 「現在は自宅に…」 「北元。また1から人材育てる気は無い?」 「え?」 「華陵院の傘下にある事務所の社長が体調を崩してしまい、間も無く代替わりを考えているようなのだけど彼のお眼鏡に叶う人がまだいなくて。君はクズだけど腕は買ってたんだ。彼もね。彼は君が戻ってきてくれないかと願っている。色々やってしまったんだからそう簡単にはいかない。それでももう一度やってみたいと思う?」

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