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第172話

朝陽さんの人気は一気に上がる 朝陽さんのみでの仕事の依頼も増えていく 始めは1人の仕事は断っていたが、早希さんにこの業界でやっていくと宣言し、そうも言っていられないと思い依頼を引き受けていく。 朝陽さんの活躍は日毎増し妬みから嫌がらせを受けることも少なくはなかったがそこは朝陽さん。 どれも冷静に対処していった 朝陽さんはモデルをしていくにあたりうちの事務所に席を置いていた。 華陵院の傘下の事務所にしなかった理由はとても簡単で華陵院の名前に頼りたくなかったからだ 朝陽さんとは年が変わり同棲をしているのだがまたもすれ違いの生活が続いていた とはいえ2人の仲は良好だった。 今日は久し振りに2人揃ってオフになり過ごしている 「せいくん。ドラマのお仕事のオファー来たんだけど…」 「早いですね。どんなものですか?」 「刑事物。僕は主役の後輩役なんだけどね。その相手十夜なんだよ」 「そうなんですね。じゃあいいじゃないですか。安心ですね」 「いや…それが僕の役所って主役に叶わない恋をするみたいでさ。なんか気恥ずかしい…」 「俺は相手が神楽坂先輩で良かったです。他の男とか本気で朝陽さんに惚れちゃいそうで」

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