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第174話

時の流れは早く、俺も朝陽さんも大学を卒業して仕事に励んでいた。 神楽坂先輩は医者になるため芸能活動を惜しまれつつ引退していた。 朝陽さんと付き合って7回目の記念日。 7年も経って記念日当日に祝うなんてこれまでなくて初めての当日のお祝い。 毎年決まって朝陽さんの兄である夕燈さんの店で祝う。 一度俺が浮気を疑ったあの男性だ。 夕燈さんは朝陽さんより少し背が高い。 笑顔は悪戯っ子の少年のような笑顔 あの時俺が朝陽さんとのことを勘違いしてしまったことを知り涙を流しながら笑っていた とにかく明るい人だ でも店の雰囲気は彼とは違いとても落ち着いていて居心地の良い空間だった 今日は一世一代の決心で朝陽さんへ告げる事がある。 個室を予約させてもらって朝陽さんと店で待ち合わせする 「星夜くん。いらっしゃい」 「こんばんは。夕燈さん。今日はよろしくお願いします」 「あーくんの可愛い顔見られるかと思うと…ニヤニヤ止まらない…」 「お願いしますよぉ」 「はいはーい」

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