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第186話
朝陽さんから別れのメールが来た。
理由は聞かなくてもなんとなくわかっていた。
おそらくお互いがお互いを求めあったのだろう
それに対しての怒りはない
これまで誰にも弱味を見せなかった人が弱って求めてきたとして。断れるだろうか?
それに朝陽さん自身も寂しい思いを抱えているはず。
元々とても寂しがり屋な人だ。
それなのに俺は側にいないのだ。
そんな時に、先輩の彼女であり、仲の良い幼馴染みを失った悲しみが重なったとするならば…
俺はそこを怒ることはないのだが…
朝陽さんと神楽坂先輩の性格上恐らく相当な罪悪感に駆られて変なことを考えかねない
いてもたってもいられなくて知り合いに自家用機を出してもらい日本へ向かってたった
先に神楽坂と華陵院に連絡をし2人のいきそうなところをいくつか出してもらう
事務所にも連絡を入れるとやはり連絡があり退所するという報告がきていた
母によると一旦全てのものを撮り終えておりちょうど契約期間は満了だったため仕事には支障はないとのことだった
丁度あってしまったタイミングに舌打ちをし逸る気持ちを抑えながら飛行機に乗っていた。
約半日ようやく日本へ到着した俺は言われたところをしらみつぶしに当たる
まだ見つからない…
嫌な予感が掠めるがそれを消したくてかぶりを振る
両手を色が変わるぐらいきつく結びながら願う。
無事でいて欲しいと
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