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第219話
カイside
星夜を送り届けて自宅に戻ってもモヤモヤは晴れなかった。
気を取り直して部屋を片付ける。
一心不乱にやっていたら気づいた頃には日が傾いていた
ふっと一息つく。
星夜が離れていくときがくる…きっと…そんな日が…そんな思いが何故か強くなっていた…そんな日なんて来てほしくない…でも…
テレビ画面で見ていた朝陽くんは確かに幸せそうだった。
でも星夜と居たときとは全然違うようにみえていた…どこか空っぽにも見えるその表情が…綺麗すぎて作られたようにしか見えないその表情がずっと気になっていた…
星夜から連絡が来て迎えに行った。佇む星夜はどこか憂いを帯びていた
車に乗り込みドアを閉める。早く星夜に触れたくて引き寄せてキスをした。
離れていくときふと窓の外に目をやる
そこには儚げな朝陽くんが立っていて星夜に熱い視線を送っていた。
あぁ…この顔はよく知ってる…星夜を思う顔だ…
一瞬目が合う…朝陽くんが目を見開いた。
相手が俺だとは思わなかったのだろう…
朝陽くんの表情が見ていられなくて車を発進した。
星夜はそこに朝陽くんがいたことに気付いていないようだった…
堪らなくて自宅に戻り激しくキスをした。
離れないで…ここにいて…俺だけを見て…
いつもと違う俺に戸惑った星夜は一緒に風呂に入ろうと誘ってくれた。
大人しくついていった…
後ろから激しく突く…俺を刻みたくて…星夜の表情が怖くて見れなくて目をキツく閉じ貫き続ける。同時に果てた俺達はベッドで絡み合う。
いつもならキスがしたくて顔を向けさせるのだがやっぱり怖くて後ろから律動を繰り返すことしか出来なかった
流れる涙を誤魔化すように激しく揺さぶった。
汗と涙が混ざりあい何かわからない哀しみに支配されていた…
今だけ…俺の物でいて…明日には笑って背中を押すから…今だけ…今だけだから…
何度も星夜がキスを求めてくるけどそれに答えることは出来なかった…今見られたら我慢できなくなる…
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