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第222話
朝陽side
仕事が終わり十夜の迎えを待つ…
目の前には大好きだったせいくんが車に向かって歩いていった
しっかり目に焼き付けておきたくてただじっと見ていた
車の助手席のドアを開けたせいくん。
ドアが閉まると体が傾く。…キスしてる…
そうだよね…もう…いるよね…あんなに素敵なせいくんを誰も放って置くわけないよね…
ぐっと涙をこらえる。
ちらっと見えた相手の顔はよく知ってる…
カイさんだ…
何て綺麗な人なんだろう…
とても幸せそうに笑ってる。
せいくんのことが大好きなんだって表情から見てわかる。
せいくんも同じ顔してるのかな?…
せいくんの表情は見えないけど…
とても苦しい…
カイさんと目が合う…
カイさんは戸惑いながら目をそらし、車を出した。
車が見えなくなるまで目で追った
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