224 / 690

第224話

朝陽side 「朝陽大丈夫?」 「ごめん…心配かけて…」 「水飲もっか」 「ん。ありがと」 どうやら倒れたようだった 「頭打ってなきゃいいけど…何かあれば言えよ」 「わかった」 「…朝陽…やっぱ何かあったんだろ?」 「何もないよ…疲れただけだって言って…」 十夜が僕の言葉を唇で塞ぐ 「朝陽…何年一緒にいるって思ってるの?そんなのウソだってわかるよ」 「十夜…」 「なんでも話して?俺たち…親友…でしょ…?」 十夜の表情は真剣だった 「…今日…せいくんと会った…」 「星夜と…」 「せいくん2年くらい前には帰国してて…今デザイナーしながらスタイリストをしているんだって。今日僕の担当の子が来れなくなって急に呼ばれたみたいだった」 「そっか。元気してた?」 「うん」 「…それだけじゃないでしょ?」 「…」 「…」 長くて重い沈黙が続いた

ともだちにシェアしよう!