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第233話

初めて見るカイの涙に胸が痛い… 奮える身体を包み込み俺からキスをする… 「カイ…」 「そんな目で見ないで…期待しちゃうじゃん…わかってるよ…ちゃんとわかってるから…朝陽くんに会いに行きなよ。そしてちゃんと話をして…もしものことがあれば俺がまた慰めてやるから」 「カイ…俺はどこも行かない…ここにいたい…」 「へ?…」 「俺のこと一番わかってくれてるのはカイだよ。カイじゃなきゃ…俺は…」 「…バカ…そんな顔で言われたって嬉しくない…わかってる?どんな顔してるか…?」 「え?」 「星夜のバァカ…」 頬をつねられた 「って…何すんだよ…俺が真剣に…」 「…それは朝陽くんとちゃんと話してから…。大丈夫…。どんなことになっても俺は離れないから…だからちゃんと話して来て。ね?」 カイがとても綺麗に笑うから…頷くしかなかった…

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