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第286話
十夜 side
珍しい人から連絡が来る
「お久しぶりです。土門さん。どうしました?」
「最近朝陽くんに会ってる?」
「電話で話したりはありますけど最後に会ったのは1年ほど前ですね」
「相馬くんと別れた頃?」
「はい。朝陽がどうかしました?」
「おそらくまたあまり良くない輩に好意を向けられてる」
「はぁ?またですか?そんなことは一言も言ってなかったけど」
「気付いてないみたいだからね」
「あのバカ…」
「ねぇ十夜くん。まだ朝陽くんのこと…」
「まぁ…そうですね…」
「十夜君にはきついかもしれないけど何か起こってからじゃ遅いし…今日は家に泊めるから。朝陽くんは明日はオフなんだけど十夜くんは仕事だよね?」
「あぁそれが明日から連休もらったんです。ここのところ働き詰めだったから休めと父から言われて」
「そうなんだ。明日は朝陽くんがここ出たらすぐ連絡するね」
「わかりました。朝陽をお願いします」
電話を切り息を吐く…朝陽相変わらずだな…まだ星夜引き摺ってて何か変なもんだしてるんだろ
俺も人のこと言えないけど…朝陽と離れてる今でも朝陽のこと好きなんだから。
テレビで見る度元気そうな姿を見て安心していたけど…まさかまた変なのに好かれるなんて…
「あーっ!もー!俺を頼ってくれれば良いのに変なところ頑固なんだから…」
一人で叫びベッドへダイブした。一先ず今日は大丈夫だから明日は迎えに行こう
そう思い目を閉じる。直ぐに睡魔がおそい意識を手放した
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