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第289話
十夜side
朝陽がキスをしてきた
朝陽の涙が目に焼き付いて離れてくれない
ただ黙ってそっと抱き締めた
どれだけ嫌な思いをしたのだろう…
そのまま泣き疲れ眠った朝陽を寝室へ運ぶ
そっとベッドにおろしてやり柔らかい髪を撫でながら寝顔をただ見ていた
寝室から出ようとすると朝陽が俺の手を離してくれなかった
指を一本ずつ離していく
キッチンに行きミネラルウォーターを飲む
深く息を吐きこれからどうするか…一人で考える
答えは決まっているのだが…
ソファーに横になり休むことにした
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