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第309話

北元と話した数日後早い段階で次の嫌がらせが始まった 連続ドラマの撮影で例の事務所の大御所と一緒になってしまった 今回は僕の演技に対する執拗ないびり。 彼は演技派。世界各国から出演のオファーが来るほど 撮影が終われば捕まり延々と口撃される 普通の人なら参ってしまうだろう。 こう言うときは自分が華陵院家の人間で良かったと思う 屈しない僕のことがよっぽど気にくわないのだろう。日に日にエスカレートしていく わかっていても皆見て見ぬ振りで彼に逆らえるものはいない 誰も僕に声を掛けようとはしなかった 意地でも最後までやり遂げる そう決めていたのでどんなことにも必死に耐えた 最終日。その日は珍しく誉めてきた彼。 その後の打ち上げは無理矢理に連れていかれた 嫌な予感しかしなくて…でも帰ろうとする空気も出せなかった 彼の隣に座らされると早速太股を撫でてくる 始まったか… 席を動くことは周りにより阻まれ彼は気のすむまで太股や腹部を撫でる とうとう僕の中心部を弄りに掛かる 流石にその動きは気持ち悪く席をたつ 「ちょっと失礼します」 その選択は間違いだった トイレの個室に連れ込まれる あの人の事務所の関係者だった

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