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第315話

夕方北元さんの事務所に向かう 北元さんのもとにあったものも受取り事務所に戻った 今日は元々事務所に泊まる予定だったので事務所に戻り寛ぐ… とは言え朝陽さんのことが気になってしょうがない 深夜。やはり連絡が無かったので言われた通り華陵院へ向かいメモリを受取り宮部のもとへ。 北元さんから預かったものと共に渡す その場で彩芽さんに連絡を取った 「せいちゃん。お疲れ様」 「彩芽さん。例の件なんですが…」 「朝陽くん戻らない?」 「はい。どこにいるか検討つきますか?」 「えぇ。ついているわ」 そのあとは早かった。彩芽さんが場所を割り出しすぐに突入したかったがもうひとつやることが残っている 遠隔で朝陽さんが隠し持っていたレコーダーとカメラを操作する 部屋に無造作に置かれたバッグの中から現状が伝わる あまりの仕打ちにきつく唇を噛む でも今は我慢… その後宮部たちが突入し場は落ち着きを取り戻した 「朝陽さん!」 「せいくん…ありがと…」 「帰りましょうか」 「ん…」 気を張っていたのだろう。胸に抱くとそのまま意識を手放した

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