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第325話

体のことを気遣い朝陽さんは休みをもらっていたのに離れた時間を埋めるように絡み合い続けた ベッドで抱き合っていると朝陽さんの電話が鳴った 「もしもし。十夜」 胸に重くのしかかる何か…十夜さんはまだきっと朝陽さんを思っている 「うん。ありがとう…後…十夜…せいくんとやり直すことにしたよ」 十夜さんは電話の向こうで何を思っているのだろう。 「今度一緒に…うん…うん…ならまたね。え?せいくん?ちょっと待ってね…せいくん十夜が話したいって…」 「…はい。もしもし。かわりました」 「星夜ありがとう。良かった。朝陽のことよろしくな。お前になら安心して任せられる」 十夜さんは笑っていた。何かストンと胸の支えが取れた気がした 「また次泣かせたら承知しないからな」 「はい。分かっています。もう…悲しませたりしません…俺は朝陽さんを愛しているから」 「妬けるね…今度一緒に飲みに行こうな」 「はい。じゃあまた」 「十夜。何て?」 「朝陽さんを今度泣かせたら承知しないって…」 「十夜らしい…せいくん。改めて…これからもよろしくね」 「はい」 何度も迷い、何度も立ち止まり、何度も泣かせた…辛い思いをさせた分だけ幸せを返したい…そう誓った 俺の事情なんてまだまだこれからも変わっていくのだろう。 でも俺たちの事情は変わらないでいられたら… 愛しい人を抱きしめそう願った… fin. 完結です。ありがとうございました。 ここまで書き上げられたのは皆様のお陰です。ありがとうございました。 こんなに拙い文章を読んでいただけて、しおりを挟んでいただいたりお気に入りに入れていただいたり。日々変わっていく人数に一喜一憂しながら、でも、とても楽しく書かせていただきました。 今までで書いて来た中で1番長い作品になり自分でもうまくまとまっていないような気もしなくはないのですが…でも最初からこの終わりにする予定でした。書き上げられてホッとしました。 皆さま本当にありがとうございました。 この作品は一旦完結ですが番外編としてこのまま先を書き続けていく予定です。 2人のその後、カイと蓮華のことや隅田と伊澄、なずなと保科のこと、霞のこと。土門と蘇芳。彩芽。そして十夜のこと。 十夜くんは特に幸せになって欲しいので素敵な人に出会わせられたらなって思ってます。 もしまた見ていただければ泣いて喜びます(笑)読みたいお話があれば書きます。リクエストいただければ嬉しいです 好きな人物もよければ教えて下さい ではまたお会いできることを願って。ありがとうございました

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