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君が幸せでありますように。2
女装したら如月の顔ではなく蓮華としていられる
それが嬉しくて夜な夜な歩き回った
そうこうしているうちに女装仲間が集う店へとたどり着く
思いの外そういった店は多く中に入るといかにも女装ですという人から女性にしか見えない人まで様々だった
その中でも一際美人な人がいてどうみても、何度みても、会話をしたって女性にしかみえない
しばらくの期間はずっと女性だと思っていた
ある時化粧品の話しをしていたらその人がうちのを使っているのだと聞いた
だから喜んで欲しくて何度も試供品をあげた。
もうこの頃からその人に好意を持っていたのだと思う
渡していたものがまだ未発売のものばかりだったので不思議に思ったのかとうとう理由を聞かれてしまった。最初は誤魔化していたのだがついに観念して自分が如月グループの息子だと話した
観念したというよりも如月の名前でこの人に特別扱いされたかったのかもしれない。
あんなに嫌だった如月をこのときほど如月で良かったと思ったことはなかった
いつもなら名前を出すだけで皆が態度を変えるのだがこの人は変えなかった
それもまた新鮮でとても嬉しくてこの人に対する思いが強くなった
でもこの人は毎晩のように違う男と出て行く。
店にいる他の客が言ってた…あの人との行為は最高だと。だからそんな関係を持っているのは明白だった
俺はそこまで深い関係にはなれなかった。正直言うとなりたかった。でも本当に好きだったから簡単に言えなかった
ただ何度かキスをねだったことはありそれに全て笑顔で答えてくれた
身体中に広がる甘い痺れ…
初めてしたわけでもないのに初めての感覚に不覚にも下半身が反応していた。
何度あの人を思い浮かべ自分を慰めてきただろう…
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