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君が幸せでありますように。12

「カイさん。追いかけないと…」 相馬さんが勘違いしてしまう…こんなにも思い合っているのに… 「…行かないで…蓮華…」 弱々しく呟いたカイさんが俺の首を抱いた 「カイさん…」 不安で仕方がないんだ…でも追いかける勇気はない…怖いんだ… 「このまま抱かせて…」 そんなことやってる場合じゃない。早く追いかけて誤解を解かないと。でないと後悔する… 「ちょっ…何言ってるんですか…」 これ以上はダメだと頭の中で警報がなっている…なのに… 「抱かせろ」 いつもと違う男の声…あまりにも甘い声に縛られたように動けなくなった…甘い甘い媚薬に侵されたように… その後カイさんは先ほどのことを忘れたかのように俺を激しく抱いた…カイさんの鍛えられたしなやかな体が…舌先が…指先が…深く深く俺の中へ侵入してくる… 激しい行為にただ声をあげ続けた。 「カイさんっ…んあっ…カイさん…好き…すっ…きっ……も…っ…あっ…イ…っく…あぁぁぁ…」 そのまま意識を手放してしまった 目を覚ますと苦しそうにカイさんが俺を見つめていた…こんな顔させたのは俺のわがままで…やはり相馬さんに…でも…体をつなげてしまった以上何を話すのか…でも… 「店長…やっぱこのままじゃダメですよ…相馬さんとこ行きましょ…一緒に…」 「いやだ…怖い…」 カイさんは折れてくれそうにもなかった…だったら… 「わかりました…俺…午前中打ち合わせあるんで一旦帰りますね」 「蓮華…ごめん…」 「何謝ってるんですか…?俺は嬉しかったですから…むしろこのまま離れてもらえたら…何て思ってるくらいです。そしたらカイさんといられるようになるでしょ。じゃまた後で」 カイさんがどんな顔をしているのか見られなくてそのまま背を向け店を出た。 まだ明けきらない空を見上げる…意を決して電話をかけた

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