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宵闇の向こう側…7

「はぁ…はぁ…星夜…もっと…して…」 「なずなさん…無理。もう時間…」 「やだ…」 「やだじゃない。週末たっぷり可愛がるから。ねっ?」 「星夜は…俺が他の人とするの平気なの?」 「仕事でしょ?」 「ん…そだけど…」 「ねぇ…なずなさん。あんまり可愛いこといってると離せなくなっちゃうから。だから…ね?我慢我慢」 「僕は…別に…」 「あっ…ほら。時間の電話きた」 「もう…わかった。じゃあ週末ね。お風呂いこ」 一緒にシャワーを浴び部屋を出た こんなに優しくされて本当に嬉しかった。こんな若い子に一気に持っていかれるなんて思わなかった… でも…こっち側から連絡先を聞くのはご法度。 向こう側が求めれば連絡先交換だって出来るし気に入ってもらえれば自分を買って貰える。 だったら気に入られたい…あの人は買ってくれなかった…何度も身請けするって囁いてくれたのに結局は世間体を選んだ… この子には…選ばれたい… 誰かに優しくして欲しかった…誰か1人のためだけに生きたい…それがこの子だったらどんなにいいだろう… 顔も良くて、優しくて、若いのにしっかりしててお金だって持ってる。なのにそれを盾にはしない。人への感謝や気配りだって出来る。 こんな子そんなに多くはないはずだ。 この子の側にいられたらどれだけ幸せだろう… それから僕は男の客はみんな彼だと思い接したし女の客には彼を真似て接した。 どんなにひどい客でも彼だと思えば前以上に耐えることができた。 僕は次第に彼に依存していくことになるがまだ気付いていない…

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