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宵闇の向こう側…8

楽しみにしていた週末が来る 今日はデートプランにしてくれた 駅前に待ち合わせをする 遠目からでもわかるオーラに圧倒される 人に囲まれてしまい身動きがとれないでいる彼を見つめていた やっぱすごいな…デートプラン間違ったかな… 何か…やだな…あんなに触られて…今日は僕との大切な日なのに… 胸の中に仄暗い何かが湧き出すような妙な感覚に戸惑いつつ…ここで変に動くとかえって大変なことになりそうなのでただ見守っていた 「あれ?君1人?遊びに行かない?」 男二人に囲まれ動くことが出来なくなる 「すいません。待合せ中なんで他当たってください」 「いいじゃん。いこうよ」 半ば強引に連れていかれそうになる。 知性も教養も身に付けていない下衆な笑い方に嫌悪感を持つ 「離して」 「俺の連れに何か用ですか?」 気付けば星夜が側に来ていた。星夜は背が高いので必然的に彼らを見下ろす形になる 「相馬星夜じゃん…すげー…本物…」 「いい加減その手退けてくれます?」 圧倒的な威圧感に彼らは去っていった 「ごめんね。なずなさん。遅くなって」 「こっから見えてた…外だとやっぱりゆっくりできないねぇ。もうマンションいこうか?」 「でも行きたいところがあったんでしょ?」 「うん。でも星夜とゆっくりしたい。だって行くとこ行くとこ囲まれそうだし」 「今度一緒にいきましょうね?」 「うん。じゃ帰ろう?」 「はい」 マンションに着くまで手を繋ぎながら移動した。もう薄暗くなっているのでそれに気付くものはいなかった 大きくて温かい手が僕を包み込みとても幸せだった ドアを閉め星夜を壁に押し付けキスをする。星夜はそれに答えてくれた 「ご飯作るね」 「なずなさんの料理楽しみです」 「ゆっくり待ってて」 「はい」

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