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宵闇の向こう側…17

「ただいま。なずな」 「おかえりなさい。早かったんですね」 「ごめんね。なずな…」 「どうしたの?」 暗く沈んでいる保科さんの顔に触れる 「海外の会社で問題が起こったみたいで急遽行かないとならなくなったんだ…向こうの家がまだ整ってないから向こうが落ち着いたら迎えに来るから…待っていてくれる?莉音いないから一人にするのは心配だけど…」 「やだ…離れたくないよ…」 また離れていくの?…ねぇ… 「直ぐに迎えに来るから…ごめん…ごめん…」 保科さんは約束を破るような人じゃない…だったらもう一度信じてみてもいいかもしれない… 「…わかっ…たっ…早く…迎えに来て…待ってるから」 「ごめんな…」 泣く僕を抱き締めてくれた 「保科さん…今日はいっぱい抱いて?保科さんに触れられなくても我慢できるくらいに…」 「わかった」 熱い熱い夜だった。二人で涙を流しながらひたすら愛し合った。 僕の体にはたくさんの花が咲き乱れた 「なずなっ…愛してる…っ」 「僕も…っ…僕も…」 同時に果てベッドに沈みこんだ…早く迎えに来てね…保科さん… 翌日保科さんは発った…寂しくて堪らなかった… 莉音から心配の連絡が来た。 「僕の事心配している場合じゃないでしょ…莉音…ありがとう…大丈夫だよ」 「いやっ。直ぐ戻ります」 「ダメ。お母さんのとこにいてあげて。僕ね…家族いないの…でも莉音にはいるでしょ。側にいられるだけいないと…後悔する。だから側にいられるときはいなさい」 「なずなさん…わかりました…でも何かあれば絶対連絡してくださいね」 「わかってるよ。じゃあまたね」 莉音に帰ってきてもらえば良かった…そう思うときがもう直ぐ側まで来ていた…

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