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宵闇の向こう側…23

「ねぇねぇ。どっかいかない?」 何人目のナンパだろうか… 「他当たって」 「君泣きそうだよ?」 「え?」 「話聞くよ」 僕は優しさに弱い…それが偽りだとしても… その人について行き抱かれた。 抱かれているときは寂しさを忘れられる… それがわかっていたから毎日外へ出ては毎日違う人についていき抱いてもらった… 終われば虚しくて… でもやめられなかった。仕事でも始めれば気がまぎれるだろうか? そう思いたまたま見つけたバイトの面接を受けることになった。 即採用され働き始めると嫌なことを考える時間も減っていく 仕事に慣れてきた頃上司が変わりまた体が汚されていく。 上司に気に入られていたので周りからは妬みから嫌がらせが始まった。でもそんなことどうでも良かった。 もうどうでもいい…汚れたこの体なんてどうなってもいい。むしろ汚して… 上司に犯されたり同僚に犯されたり…この仕事なんて辞めようと思えばすぐに辞められた…でもそうしなかったのは快楽で気持ちを満たしたかったから 「僕は…何をしているのだろう…」 テレビをつけると今日も星夜が映っている…星夜に会わなければこんな人間になんてならなかったはずなのに…見るたび星夜への憎しみは増幅していった。 僕はこんなに汚れてしまって日の当たる場所になんて戻れないのに…星夜はこんなにも輝いてる… 星夜も僕のところまで落ちてしまえばいいのに… そうして時は過ぎ暑い夏も終わり秋がやってきた。 みんな僕の体に飽きたのか抱かれることも減っていった…やっぱり必要とされない…そして理不尽な理由で僕は仕事をクビになった。 あれだけ人の体で楽しんでおきながら切るときなんてあっさりだ… もうどうしようもないこの思いを発散させたくて外に出た。すると会いたくてたまらなかった人を見つけた…この辺に住んでるの?…星夜… 星夜は帰る時間帯もバラバラだった。たまに綺麗な人を連れていた。あの人が噂の人なんだろうか? 僕がこんな目に合ってるのに…自分は幸せそうに笑ってるなんて…許せない…星夜を壊したい…

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