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あなたに会えたから 6

翌朝朝陽さんが出てきた…背の高いかなりカッコいい男の人と…とても…仲良さそうに…この人が…恋人… 俺は敵わない…よね… 休みだけど特に用がなかった俺は午後から事務所に向かった。 事務所には小さいけれどスタジオがある。この気持ちを曲にしたかった… 告白する前から失恋なんて…こんなことなかったのに…あ…莉音の時はそうだったか… それにしてもあの人カッコ良かったな…ぼんやり歩いているとぶつかってしまった。相手は朝陽さんだった 「あ…申し訳ありません…あ…霞くん…」 「大丈夫ですか?」 「ごめんね。見てなくて」 「いえいえ。役得です」 「あははっ。じゃあお疲れ様」 立ち去ろうとする朝陽さんの腕を思わず掴んでしまった 「痛い…何?どうしたの?」 「今日朝一緒にいた人恋人ですか?」 朝陽さんの歪んだ表情に気付いたけれど離してあげられなかった… 「え?」 「朝から一緒にマンションから出てきましたよね?」 「何で知ってるの?」 「朝陽さんのことならなんでも知ってますよ…」 「ちょっと…離して…」 無理矢理に部屋に連れ込んだ。ちゃんと話したいから 「俺あんなに誘ったのに構ってくれないしこんなに好きなのに…」 どうして?友人にもしてくれなかったの?… 「ごめん。僕はそんなつもりはない。離して?」 「嫌です。俺のものになってくださいよ。朝陽さん」 そんなに拒否しないで…俺を見てよ 「ねぇ。ここ事務所。ばれたら霞くんただじゃすまないよ」 「嫌です」 「ねぇ。やめて?」 我慢できなくて押し倒してしまっていた。 これ以上はダメだと頭では理解してるのに体が追い付かない…ごめんなさい…朝陽さん 好きなんです…もう見てるだけなんてやだ… 「ねぇ…俺のものになってよ」 俺を見て… 「霞くん。やめて。君を待っているファンの人たちがたくさんいるんだよ。こんなことして裏切ってはダメだ」 「いやだ。朝陽さんいないなら意味ない。朝陽さんに好きになってもらいたい」 「こんなことされて好きになると思う?僕は君の才能はすごいって思ってた。一緒に仕事してみたいとも思ってた。でもこんなこと…違うよね?」 自分でも気づかないままに涙が溢れた… わかってる…間違っていることくらい…でも… 朝陽さんの形のいい唇を吸い上げた。そして少しあいた隙間から舌を捩じ込んだ 朝陽さんの舌を追い続けた… 「ねぇ…俺を選んでよ。俺のものになってよ」 「霞くんやめて!!」

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