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あなたに会えたから 7

朝陽さんの唇は甘くてキスがやめられない… 俺の下で目を潤ませ顔を赤らめながらジタバタと暴れる朝陽さん。 ごめんなさい…ごめんなさい…こんな顔させてごめんなさい… その時いきなり扉が開いた。驚き振り返るとそこには背の高いこれまたカッコいい人が立っていた。 モデル?でも見たことない…そもそもこの業界にいるのに人の顔を覚えられなくて…詳しくもない… 「え…」 「あんた誰?」 素直な質問だった 「お前何してるの?それって同意?」 聞かれても仕方ない… 「…」 「そんなわけないよね?嫌がってるようにしか見えないけど?」 「それは…」 わかってる…離してあげなくちゃ…でも動けないでいた… 「霞だったっけ?大人気歌手がそんなことしてていいの?」 この人は俺を知ってる?… 「五月蝿い!部外者は黙ってて!ここ関係者以外立入禁止だよ。あんたの方がやばいんじゃないの?」 「残念。俺関係者だから。てかいい加減その汚い手どけてくれない?俺の朝陽さんから」 関係者?俺の朝陽さん?どういうこと? 「はぁ?朝陽さんには恋人が…朝見た人違う…」 この人も俺と同じなのかな?好きだけど触れられない人? 「じゃあ恋人いるってわかっててそんなことしてるの?どんな神経してるわけ?」 平然と言って退けるその人に言葉を返そうと口を開くが…遮られる 「お前こそ…」 「ていうか何で自宅まで知ってるの?何で一緒にいたこと知ってるの?」 「それは…」 調べたから…ダメなことってわかってたけど… 「そっちの方がやばいんじゃないかな?早くどけよ」 無理矢理朝陽さんから俺を引き剥がし朝陽さんを抱き寄せた…。 朝陽さんは嫌がってもなくて…むしろ… 何で…何で…どうして…この人は何なの?… 朝陽さんの耳元で何か囁いていた…それはまるで…お互いを想い合う…恋人そのもので… 唇を噛み締め背を向けた…悲しくて苦しくて…でもあの人の言ってることはなにも間違っていなくて…俺はダメなことをした… 「くそっ…何やってるんだろ…好きな人相手に…俺はバカだ…」

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