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あなたに会えたから 16
莉音side
「莉音」
「何?」
「大丈夫?」
小学生にわかってしまうくらいひどい顔をしていたのだろうか…
桔梗は俺の顔を除き混み聞いてきた
「大丈夫。最近あまり眠れなくてさ」
「お母さんのこと?」
「うん。大したことはないって言ってるんだけど…」
桔梗にこれ以上心配かけまいとわざと明るく
「あ!そうだ。桔梗。歌。お前の歌聞かせてやってくれない?」
「は?」
そりゃ驚くだろうな…でも…
「うちの親歌が好きでさ。お前の歌声聞いたら元気になるんじゃないかな?って思って」
「はぁ?」
「うん。そうしよう。今から行こう!」
「ちょっ…莉音…」
半ば強引に手を引き病院へ向かった
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