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大切な人 2
和海とは小学生の頃から一緒だった。
私が誰かに目をつけられようもんなら先にそれを止められるくらいよく気づく子だった。
元々学校の人気者で彼に逆らうものはいなかったからその彼が味方になってくれたことはとても心強かった
私は彼が好きだった…この仲が壊れそうで触れなかったけれど…
彼にぶつけられないこの想いは周りの私に言い寄ってくる者たちにぶつけるようになった。それは高校に入る少し前から…
その日も普通に学校に行って引き取られた家に帰る
でもその時から何かがおかしくなった
「ただいま戻りました」
「おかえりなさい。彩芽さん」
「お父様寝てなくて良いのですか?お体はよろしいのですか?」
「お陰さまでね」
「良かったです。お母様は今日は出張で戻られないので今日の夕食は私が」
「ありがとう」
その直後だった。
義父に犯された…義父は体が大きくてその頃まだ小柄で細身だった私にはどうすることもできなかった
お母様にも言えないし和海にも言えない…
何も言わないことをいいことにその日から義父は自宅にいるとき以外でも私を呼び寄せ満足行くまで犯し続けた。
私はその腹いせに言い寄ってくる子達を手当たり次第に手をつけた
そうしている間は義父のことを忘れられたから
それは和海の付き合っている子達だって含まれた。
和海は顔はいいし人もいいけど少し抜けていて、いいように利用されるようになっていた。
高校に入り数ヶ月で小柄だった私は背が伸び元々顔立ちは綺麗だったので必然的にモテるようになる
正直和海以外はどうでもよかった。
和海の彼女や彼氏が妬ましくて意図的に寝取ったこともある
でも彼氏がいながらこんな私にコロッと落ちるなんて大したことない…和海に対する気持ちがそんなもんなんて腹が立つ…
どんなに足掻いても彼は私のものにはならないのに…
和海の見てくれは横につれて歩けば優越感に浸れる。しかもその友人である私がいつも側にいる。
これ以上のステータスなんてない
お陰でバカな子ばかりが寄ってきた。
あろうことか和海を利用し私に近付く者だっていた。
そういう子は容赦なく抱き潰してやった
こんな汚い私なんて和海には知られたくない
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