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大切な人 5

私は入る人みんなに気に入ってもらえてメインでも呼んでもらえるようになった。 希望に答えるため更に技術に磨きをかけた。 気付けば評判になっていて引く手数多だった ただどうしても一人会いたくても会えないモデルがいた 彼はとても美しくて今活躍している人たちの中でも群を抜いていた 彼の名は土門 天音 彼は和海のお気に入りだった… 「天音だけはお前に会わせない」 和海は頑なだった。それはそうでしょう。ふわふわしてた和海が初めて本気になった相手だから 「もう!!かず!!天音ちゃんにはいつ会わせてくれるのよ」 「絶対ダメ。会わせない」 「流石にあんたが本気になった人なんて寝取らないわよ!!」 「変な病気がつくからダメ」 「失礼ねっ!!」 そんなやり取りを繰り返して過ごしていた矢先のこと…天音ちゃんはモデルを辞めた…事故に遭い傷が残ってしまったということだった。 傷の状態次第では私なら隠せるかもしれない…そう思い続けていたが天音ちゃんはカメラマンに転向して周りの意向とは関係なく評判のカメラマンとなった。 お金を自身が払ってでも天音ちゃんにとってもらいたいと言う子達も多かったが彼は自分が撮りたい人しか撮らない。 その数人の中に私のお気に入りの相馬星夜くんがいた 彼と彼の恋人を撮るようになりますます評判が上がっていく。 そんなある日せいちゃんから連絡が入った。 話を聞き数日後、初めて天音ちゃんと会えた 現役の頃よりも更に美しくなっていて沢山の人を見てきた私でも見惚れた。

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