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灯火 3
自宅で一人で晩酌もまたいい。テラスから空を見上げると満月が綺麗に輝いていた
まだ少し肌寒さはあるけれどそれもまた心地好い
明日もいつものように一日は過ぎていくのだろう
「今日はどうしました?」
「風邪引いたみたい」
「珍しいですね」
「昨日窓開けっぱなしだった…」
「夕燈さん…不用心です…」
「へへっ…」
「へへっじゃないです。今日はお店は?」
「店休日だよ」
「今日はしっかり休んで下さいね」
「はぁい」
「薬出しておきますから」
「ねぇ十夜。看病しに来て」
「は?」
「悠紀さんに聞いたよ明日休みでしょ?」
「だからって看病するほどのことでもないでしょ」
「えぇ…いいじゃん。寂しい者同士でさ。ねっ?」
「わかりました。仕事終わり次第向かうので休んでて下さいね」
「はぁい」
「お大事に」
夕燈さんは朝陽と雰囲気は似てるけれど性格は真逆。
いつも突拍子もないことをやりだすので結構面倒な人。
本音なんて絶対言ったこともないしいつも笑っているので彼の奥までは入り込めないし入り込もうと思ったこともない
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