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灯火 18

「じゃ、また夜ですね」 「十夜」 「はい」 チュッ… 「行ってきます」 「何やってるんですか…」 「いいじゃん。挨拶挨拶」 「はぁ…じゃまたですね」 本当に突拍子もないことをする人だ… 会社に送り届けた後、預かった合鍵で部屋に入り部屋を片付ける… 朝から吐き出した物たちがシーツを濡らし現実を突き付けられる… 夕燈さんの傷が癒えるなら… そう思い抱くつもりだった… でも気付けば夕燈さんを朝陽の代わりにしてしまっていた自分が信じられない… 苦しい… …でも堪らなく心地よくて…幸せだった… 朝陽が見つめてくれていた…朝陽が啼いてくれていた… わかってるはずなのに…夕燈さんではなく朝陽にしか見えなかった… きっと疲れてしまっているんだ…自宅に戻り休めばきっと…こんなこと…あるはずない… でも…朝陽を求めて疼く体は徐々に熱を持ち始めていた… 夕燈さんの匂いが染み付いたベッドのはずなのに朝陽の匂いを感じ自慰をしてしまう… 堪らなく朝陽が欲しい…

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