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灯火 23
夕燈side
部屋の中はきちんと整頓されていて朝陽の部屋によく似ている
朝陽と違うのは色が真逆。朝陽の部屋は白。十夜の部屋は黒。
二人をそのまま表現しているような部屋だった
「綺麗にしてるなあ。さすが十夜」
「寝るくらいでしか使わないからですよ。ご飯食べました?残り物でよければありますよ」
「食べる」
「待っててくださいね」
すぐにうまそうなものが並べられる
「どうぞ」
「いただきます…うまっ!!」
「本業の人に言われると嬉しいですね」
片付けをして十夜の隣に座る…
「お風呂沸いてるんでどうぞ。着替えは俺のでいいですか?」
「一緒にはいる?」
「あ。いいです」
「えぇ。いいじゃん」
「嫌ですよ」
「…僕と一緒にはいろ?」
「はぁ…わかりました」
朝陽で強請れば聞いてくれる。
風呂も広くて大人二人入っても余裕があった
「広いねぇ」
「ですね。風呂にゆっくり浸かるのが好きなんで風呂にはこだわりましたから」
「そっか」
それぞれで体を洗い出る。
十夜は部屋着までオシャレだった
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