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灯火 30

夕燈side 急いで気付かれないように朝陽へ連絡をいれる。 後は朝陽が動いてくれる 裏に停めてある車は外からは中は見えなくされている 「さぁ。乗って」 気持ち悪い笑顔で背中を押す。吐きそう… ゆっくり発進された車はまっすぐビル群へ向かっていた 朝陽が監禁されていたあのビルも側にある。 この先に病院なんてない 「この先に病院なんてないですよね?」 「ん?あるよ。小さな個人病院でね」 「重症なのでは?個人病院で大丈夫ですか?もっと設備の整った病院へご紹介しますけど」 「昔からあいつを知るところだから本人がそこがいいと言ったんだ」 「そうですか」 どんどん街の明かりは遠ざかり今はもう街灯すらほとんどなく暗闇が続く。 民家もなければもちろん店などもない どこへ連れていかれるのか? 「オーナーさんスタッフ教育はちゃんとしなきゃ。俺たちが教えてあげるよ」 大人しく座っていた他のやつらが俺に手を伸ばす 始まるのか…覚悟を決めた…十夜はもう触ってくれないかもしれない… でも店を守らないとスタッフたちが路頭に迷う… 「これは何の真似ですか?」 「教育し直してやるっていったじゃん。体にしっかり教え込ませてやる」 服を剥ぎ取られ荒々しい息遣いが広がっていく 汚い…気持ち悪い… 「ねぇオーナーさん。俺たちにこれから毎日ご奉仕してくれれば今回のことなかったことにしてあげる」 「まだ事実がわかりませんので」 「は?いつまで強気でいられる?すぐにでもネット上に拡散してあげていいんだよ。写真付きでこの店は行かない方がいいってね」

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