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灯火 36

夕燈side 「んっ…」 目が覚めると十夜の顔がある…気持ち良さそうに眠ってて可愛い…まつげ長い…顔綺麗…でも少し幼い… この子のギャップ…すごいなぁ… 十夜は朝はあまり強くないから起こさないようにゆっくりと…朝食を作るためにベッドから抜け出そうとすると… 「んっ…夕燈さん…どこいくの…?」 「ごめん。起こした?もう朝だし食事でも用意しようかって思って…」 「ん~っ…やだっ…もうちょっと…ここにいて?だめ?」 「もう…可愛いな…」 「可愛いのは夕燈さんでしょ…」 この緩い笑顔がたまらなく可愛いんだよね… 「わかった」 「へへっ…夕燈さん…いい匂い…」 クンクン嗅ぐな…恥ずかしい…同じもの使ってるでしょ… 「ゆうひさぁん…すきっ…」 っ…何なのもう…この子は…やだやだ…可愛い死にそう…朝陽や美那もこれに悶えてたんだろうな… 「ゆうひさぁん…チュッ…」 あぁもう!!心臓に悪い…っ!!何だよ…可愛いよぉ… 今度動画でも撮ってやろうかな…本人無自覚だし… また寝息をたて始めた十夜からそっと離れキッチンへ向かう… 丁度出来た頃十夜が起き出してくる 「おはよう。夕燈さん。体平気?」 「大丈夫だよ」 「よかった…夕燈さん…」 「ん?」 「キスしていい?」 「いちいち聞くなよ…」 「だめ?」 「いいよ」 十夜のキスはやっぱり甘くて気持ちいい… 「ご飯ありがとう。うまそう…」 「ちょっと!!つまみ食いしない!運んで」 「ごめん。わかった」 二人で朝食を食べる 十夜の食べ方はとても綺麗で見惚れる 「ん?何ですか?」 「綺麗に食べるなぁと思って」 「それは夕燈さんもでしょ?」 「教育されてきた賜物だよね」 「ですね」

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