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灯火 37

片付け終えソファーに座る十夜の上に向い合わせで座る 「なに?夕燈さん」 「お前とお前の顔みながらくっつきたかっただけ。いや?」 「嫌なわけないでしょ。チュッ…可愛いです」 「十夜…抱いて」 「体は?」 「大丈夫。お前が欲しい」 「もう…仕方ない人ですね」 「お前だって固くしてるくせに」 「夕燈さんが悪いんです。捕まっててくださいね」 「わっ…」 「初めてでもないのになに動揺してるんですか…顔真っ赤ですよ。チュッ」 「十夜が美人だから悪い」 「はぁ?」 「そんな綺麗な顔で見詰められたら照れるじゃん…」 「何年間この顔見てきてるんですか…」 「気持ちが通じてるときに見る顔って更に綺麗にみえるからさ…改めて思ってるの。やっぱり綺麗だなって」

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