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灯火 38

事を終えやり過ぎたことに申し訳なくなる… 夕燈さんが煽りまくるから理性が続かなかった…昨日あんなに苦しめられたのに…求める声に抗えなかった… 風呂で綺麗にしてるときまで煽られがっついてしまい…再度ベッドで絡み合った…気持ちが通じた後の行為ってなんでこんなにも気持ちいいんだろう…何度しても足りなくて… 「とおやっ…やり過ぎ…」 「ごめんなさい…」 「せっかくお風呂入ったのに…」 「ははっ…」 「でも…幸せ…ありがと…俺を選んでくれて…でも…もう無理…動けない…もう一回お風呂連れてって…」 「はい…ごめんなさい」 「あっ…」 「ちょっとエロい声出さないで下さい…」 「仕方ないじゃん…出るんだもん…」 「もう…夕燈さん…」 唇を重ね声が漏れないようにして後孔の奥に吐き出された俺の欲望を掻き出す。 「ちょっ…夕燈さん…舌とか入れないでよ」 「んっ…だって…」 「きれいにできないでしょ」 「十夜…元気になってる…絶倫…」 「煩いです。今日はもうしません」 「えぇ…」 「えぇって…夕燈さん…もう立てないくせに…」 「…だって…まだ夢なんじゃないかって…」 「夢じゃないです」 「んっ…」 ほら。痛いでしょ?首筋に咬み痕をつける 「痛い…夢じゃない…」 あどけない顔で笑う夕燈さんに悶える… 「っ…もう…あなたは…」 「なに?キュンってした?」 「…しましたよ…胸が苦しいです…」 「可愛い…十夜…」 「何か…ムカつきます…」 「えぇ…酷い…」 「おとなしくしてて」 「はい…」 体を綺麗にしてリビングへ運んだ 夕燈さんの好きな紅茶を淹れ隣に腰を下ろした 「夕燈さん…これ…今日渡そうと思ってたんですけど…」 小さな箱を取り出し渡す… 「これって…もしかして…」 「夕燈さんがよければ…受け取ってください…」 もしも恋人になってくれたなら渡そうと思っていた小さなムーンストーンが埋め込まれたリング… 石言葉は愛を伝える石…ふたりの出発。…そう聞いた 月の光を宿したような輝きを持っていて静かで優しく照らしてくれる月のような夕燈さんにはぴったりだと思った。 「ありがとう…うれしい」 はらはらと零れ落ちる光の粒が綺麗でしばらく見いっていた… 「十夜…大好き…」 甘く優しいキスが降らされた… その姿が愛しくてギュッと抱き締めた 「夕燈さん。ありがとう…俺も大好きです」 「あぁ~っ…もう…その顔反則…心臓鷲掴みにされた…っ…もう…好きっ!!」 朝陽を失い自らも気づかないうちに苦しみもがいていた俺を引き上げてくれた人…俺の真っ暗な心に灯をともしてくれた人… これからもずっと優しく側で笑っていてください… 愛しています… fin. 十夜編完結です ありがとうございました ここまでお付き合い頂いたみなさま。本当にありがとうございました これより先は後日談が主になる予定ですが師走ということでプライベートが何かとバタバタしておりまして… 更新が遅れてしまうかと思いますがお付き合いいただけたら嬉しいです。 ではまた。

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