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僕らの間 8

そのあとは鍵を返して普通に授業を真面目に受ける 今日は愛斗と帰るからと喜んでいたら担任に呼ばれてしまった 「ごめん。愛斗。担任に呼ばれた。時間わかんないから先帰る?」 「ここで待ってる」 「わかった」 「望月です」 「どうぞ」 「ご用件は?」 「昼の話。伝え忘れたことがあったから」 「あぁ」 それから長い話を聞き解放されたときはかなりの時間を経過していた さすがに愛斗は帰っただろうと肩を落とし教室に戻ると愛斗が机に突っ伏して寝ていた 「愛斗。遅くなってごめんな…」 「ん…嶺…終わったんだ?」 「うん」 「帰ろっか」 二人で通いなれた道を歩く いつもと違うのは愛斗が腕を絡ませてることくらい 「誰かに見られたらどうするの?」 「別に良い。嶺はいや?」 「嫌じゃないよ」 「じゃあいいじゃん。嶺とくっついていたいんだ…」 甘えるようにすり寄る愛斗が可愛い… 「可愛い…」 「嶺。今日さ珍しく誰もいないんだ。家寄っていかない?」 愛斗の甘い誘惑…断る理由もないので寄ることにした 何度も来ている家がとても広く感じる。 愛斗の部屋へそのまま向かいいつものようにベッドへ腰かける。 お互い何も言わずただ黙って隣に座る。 「嶺…」 いきなり愛斗に押し倒される 「何?」 「昼の続き…しよ?」 こんなに積極的なんて… あれよあれよという間に愛斗に裸にされる。 「はぁ…やっぱり綺麗な体してるよね…」 「俺だけ脱いでるのとかやだ…」 「ん。俺はお前みたいに筋肉とかついてないし…もやしっこだけど…」 「みたい」 「わかった」 脱ぐ動作までえろくてもう俺はいっぱいいっぱいだ 「愛斗も綺麗だよ」 お互い初めてのことで手探りで互いを求めあった。 「俺が嶺を抱きたい」 「いやいや。体格的に俺が…」 「いやだ!!」 愛斗のわがままには慣れたが今回は譲りたくない…でも…やっぱり俺は愛斗に甘くて…愛斗の好きなようにさせた 「まなとっ…っ…」 「痛い?」 「いたくない…けど…ゆっくり…お願い…」 「嶺可愛い…こんな姿誰にも見せたくない…っ…」 「まなと大丈夫?」 「嶺の中暖かくて気持ちいいっ…」 初めてなのに感じ過ぎて何度も達してしまった 事が終わるといつものように愛斗が話しかける 「嶺…元々素質あったんじゃない?」 「うっさい…」 「可愛い声沢山聞かせてくれたし俺も気持ちよかった…泊まってくでしょ?お風呂準備してくるね」 気付けば外は暗くなっていてベッドからまだ動けない俺は深くため息をついた… 出来れば俺が抱きたかった…でも愛斗は譲らないだろう… 重い体を無理矢理起こし家に連絡するといつものことなのですんなり外泊の了解は得た 「ところで愛斗」 「ん?」 「何で男同士のやり方知ってるの?」 「授業中と放課後調べた」 「は?」 「だって今日抱きたかったから」 「お前…」 「男ですから」 へらりと笑う愛斗に何も言えなかった 風呂に入り夕食の準備をしてくれているとき瑛ちゃんと彗ちゃんが帰ってきて愛斗は即座に俺とのことを報告したのだった

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