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僕らの間 9

翌日、愛斗とともに片桐先輩の元へ向かいあの後付き合うことになったことを報告した また片桐先輩にふざけて耳元で囁かれるのを愛斗が焦ったように遮るのを見て嬉しくなった 愛斗は以外に嫉妬深いことが付き合って行くうちにわかり俺は一人でそれを喜ぶのであった そして年末。宮部家のみんなの勧めで愛斗のおじいさんの家に二人で住むことになった 愛斗が特に可愛がられていたおじいさんが元々政治家だったのだがその人が体調を崩し政界を引退してからは自宅療養をしていたのだが施設に入ることにしたそうだ だから家に誰もいなくなってしまうから管理をしてほしいとのことだった 自由に内装なども変えていいとの話だったが愛斗は昔からこの家が好きで変えることはなかった ずっと空いたままになっていた部屋を俺たちが使うことになった 正月。初詣は夜中のうちに終え今日は二人でゆっくり家で過ごすことになっていた。 買い忘れがあったので愛斗に買い物を頼み俺は家の掃除をしていた 掃除も終わり一息ついていると愛斗が帰宅した 玄関まで迎えに行くと愛斗の後ろに二人のイケメンがいた。驚き一瞬言葉が出なかった 「おかえり。愛斗…って誰?そのイケメン達…」 「ふふん…誰でしょう」 愛斗がさも自分のことのように自慢げに問う 考えてもわからなくて何も言えないでいると 「実は…片桐先輩とその恋人さんです」 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 あまりの違いに驚き思わず大声をあげてしまう 「メッチャかっこいいよねぇ。やっぱ本物の相馬星夜さんは最高にかっこいい…」 「…相馬星夜…」 実は俺は相馬星夜の大ファンだったりする。そんな星夜さんに冗談とは言え口説かれたとなると何も言えず固まるしかなかった。 「実は先にファンになったの嶺なんです」 「そうなの?ありがとう」 うわぁ…あの相馬星夜が俺に向かって微笑んでる…あの悩殺スマイルで微笑んでる…うわぁ…うわぁ… 「あ…あの…あの…えっと…」 言葉が出ない…するといきなり俺との距離を詰め耳元で例の甘く痺れる声で 「嶺…久しぶり…」 やばい…やばい…これダメなやつ… 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!ダメです!やめてください!」 なおもそばに寄ろうとする相馬さんを恋人が制す 「せいくん…何やってるの」 相馬さんはいきなり焦り出す。その姿が以外にかっこ悪くてなんだかホッとした 「…あ…つい…すいません…」 そんな星夜に親近感を持った でもまだ呆然としていて目の前で繰り広げられる会話が入ってこなかった 「嶺ー!おーい!戻ってきてぇー!」 愛斗の声に我に帰ると何とも間抜けな返事をしていた 「お…おぅ…」 そのあとはみんなでおせちを食べたり会話したりして時間は過ぎていった。 相馬さんの彼氏さんは終始笑っていて本当に綺麗な人だった

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