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雪の日に
「おい!朝陽みつかったか?」
「父さん…まだ…見つからない」
朝陽の姿が朝から見えない
いつもの時間に降りてこないので夕燈さんが部屋へ行くとそこはもぬけの殻で…
早紀さんが仕事を放り出し戻ってきて開口一番叫んだ
早紀さんのこんなに焦っている声は初めて聞いて驚いた
あまり感情を表に出さない早紀さんがこんなに必死で走ってきたのか息も上がっていてこの姿を朝陽に見せたかった
いないとわかり一番に連絡が来たのが俺のところ
朝陽から何も聞いていないしうちにも来てない。美那のところもまた然りだった
朝陽が行くところなんて限られているはずなのにそのどこにもいなくて皆血相を変えて縦横無尽に走り回っていた
何があったんだろう…どこにいったんだろう…ここが嫌になってお祖母さんのところに戻ったんだろうか…
一先ず俺は父と共にお祖母さんの家へ車で向かっていた
ふと普段はあまり来ない人も少ない公園へ目をやると小さな影が2つ並んでいた
「父さん。あそこ誰かいる。見てきていい?」
車を停めてもらいその小さな陰へ寄っていく
ゆっくり近づき上から除き込むとそこにはいびつな形をした雪だるまが数体と綺麗な形の雪ウサギがいた
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