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道標 9
望悠side
鷹はいつも一人で何でも抱え込む。
これは俺たちがガキの頃から変わらない
俺と海都は昔から小柄で顔立ちも女っぽくてからかわれることなんて日常茶飯事だった
俺は成長するにつれからかわれることは減っていったが海都はずっと変わらなかった
未だに可愛すぎる。
からかわれていた俺たちを常に助けてくれたのが鷹だった。
鷹は昔から体も大きかったし敵うものはいなかった。
それでもからかいが収まらなかったのは海都が可愛すぎるからだ
成人しているにも関わらず童顔で背もとても低い。
未だに良くて高校生…悪ければ小学生なんて言われることだってある。
危なっかしくて鷹は昔から海都の側から離れなかった。
ずっと海都のことが好きだった。俺はそれを知っていた…でも…俺だって鷹が好きで俺だけをみて欲しくて…俺を欲しいと思って欲しくて…誘った。心が貰えないなら体だけでも…そう思い
「なぁ。鷹」
「ん?」
「試してみない?俺も興味あるし。もしさ海都とそんな風になったとき練習しとかないと海都泣いちゃうかもよ?」
鷹は海都が大切だから海都が傷付くことは一番イヤなこと。
だからこそその提案をした。海都を出せば落ちると思った
あの頃は思春期でお互いそういうことにも興味がかなりあったから少し悩んで鷹は了承した
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