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道標 10
望悠side
心がこちらに向かないなら体だけでも欲しい…
キスもセックスも俺が全て初めてだ。そのことはとても嬉しくて…でも…とても苦しくて…
初めて抱き合ったとき思いの外良くてその後も関係は続いた
体を繋げているときだけは鷹は俺の名前を呼んでくれる。その時だけは俺だけを見てくれる…俺だけを欲しがってくれる…
このまま全て俺だけのものになって欲しいな…なんて…そんなこと叶うはずもなくて…
とうとう海都が俺たちが体を重ねていることに気が付いた。
その時の海都は心底楽しそうに俺たちをからかってきた。
その表情を見たことにより鷹はストレスを抱えることとなった…
どんなに自分が思っていても海都は鷹には特別な感情なんてなくて…仲の良い友人の一人でしかないとわかったから…
それでも海都のことは諦めきれなくて側に居続けた
鷹は日増しにストレスが増し俺と体を重ねることで気を紛らわすようになった。
俺は体力はある方だったけれど毎回の行為で気を失うまで激しく抱かれることが日常となった
それでも収まらない鷹はとうとう海都に手を出した。
といっても優しいキスをしただけだけど…
海都にとってはそれが大きな切っ掛けとなりそこから鷹を意識するようになった
そして海都は鷹へ告白した…
それと同時に俺との関係が終わった。
何も気にしてないって笑って二人を見守っていたけど本当はそんなことはなくて二人の知らないところで俺は泣いた。
そしてそれからは荒れた性生活をした。
知らない男で童貞を卒業しそれからひたすらいろんな奴を抱いた。
俺が抱かれることはなかった。だって…鷹以外の熱を中に入れたくなかったんだから
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