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道標 11

望悠side 本当は俺も気付いてる。メンバーだってそうだ 鷹が壊れ始めていること… 鷹は歌が大好きだった…元々俺と鷹は音楽の趣味が良く合ったしお互い歌うことが生き甲斐かのように歌っていた。 体の関係は終わったけれど俺たちは一緒に歌い続けた 学校の行事があるときはステージで歌っていたしそれがないときも道端だったり駅だったりで歌っていた その頃からファンの子はいてそんなときに たまたまライブハウスを経営している佐津間さんに出会った。 佐津間 悠里。一世を風靡したアイドルの一員だった。 悠里さんはグループ解散後数々のスタジオを経営してアイドルの卵たちを育てていた たまたま路上でライブをしているときに通りがかった悠里さんが鷹の声に惚れた 「ねぇ。君たち。プロに成る気はない?」 いつかなれたらいいな。ってずっと前から話してて。特に鷹は俺よりもその思いが強かった。 相馬星夜。彼を初めて知ったときからこの人に会いたいという本当に素人の考え方だけど鷹は本気で願っていた。 相馬星夜はモデルや俳優もこなす。自社ブランドまで持ってる。 俺たちより年下なのにやり手で悪い噂なんてなくて。その才能に心底鷹は惚れ込んでいた。 相馬星夜はこれまで曲を出したことはないがミュージカル等にも出ていたため歌声がすごいことは俺たちは知っていた。 モデルや俳優なんかは出来ないけれど歌だったら自信もって楽しんでやれる。いつか俺たちがプロになれたとき相馬星夜に会う切っ掛けが出来るかもしれない。 あの人の歌声をもっと聞けるかもしれない… そう思い続けていたときの悠里さんからの声掛けに俺たちは喜んで飛び付いた それから悠里さんのライブハウスで沢山歌い、知名度をあげてメジャーデビューの話を勝ち取った。 二人でデビューするものだと思い込んでいたのだがそうはいかなかった

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