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道標 16
「俺たち何してたんだろう…」
涙が止まらない…こんな形で目標の人に会いたくなかった…メンバー全員で泣き続けた…
その後事務所と話し合った。
翌日、企画は中止という発表をし、遥の専属プロデュースの話も白紙になった
白紙になったなんて…元々承諾されてなかったんだ…だから俺たちは…また始めなければならない
沢山苦しめた遥に認められるためにも…傷付けたファンのためにも…
「よしっ…気合いいれてやろっか!」
「まずは謝罪しに行かないとね…」
全員で遥の屋敷に向かった
遥はあんなに苦しめた俺たちに笑顔を向けてくれた…なんて凄い人なんだろう…
「本当に…申し訳ありませんでした…」
「…正直すぐには許せません…だから…聞かせてください貴方たちの歌声を。見せてください貴方たちのパフォーマンスを。楽しみにしています」
ふわりと笑う顔が綺麗すぎてみんなして見惚れていた
遥の屋敷をあとにしみんなで望悠の家に向かった
「遥ってやっぱ凄いな…」
「優しくて…強くて…綺麗だった…」
「相馬さんと友人なのも頷ける…相馬さんの言葉で目が覚めた…」
「俺たちより年下なのに…」
「ほんと…俺たち何やってるんだろう…」
「やるっきゃないね」
「ところでさ。海都ちゃん大丈夫なの?お前ずっと帰ってないんだろ?」
「ん…大丈夫…ちゃんと話す。」
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