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揺れる 8
気付けば僕も眠っていて次に起きたときは月が高くなった頃だった、
きっとせいくんが途中で起きて僕をちゃんと寝せてくれたんだろう。
せいくんの胸に顔を埋めて眠っていたから。
せいくんの匂いはとても落ち着く…
「んっ…朝陽さん?眠れない?」
「ううん。大丈夫」
「そうですか」
そういうと抱き締め直し背中をトントンゆっくりと叩いてくれてすぐに眠りに落ちた
「朝陽さん…愛しています…」
そう聞こえた気がした。
翌日。朝食を作っていた煌さんの手伝いをしていた
「いやぁ。嬉しい。お嫁さんと料理…いやぁ…幸せ…」
「ふふふっ…僕もお義父さんと一緒に料理できて嬉しいです」
「朝陽くん」
「はい」
「体気をつけてよぉ…大切な体なんだから。」
「はい」
そのあとすぐにくるみさんとせいくんも起きて食卓を囲む。
お昼過ぎにせいくんの家を出て今華陵院家へ向かっている
せいくんの実家と華陵院家は車で30分程度。
その間せいくんの運転する車に揺られながら目を閉じた。
とても眠い…
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