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揺れる 14

開いた時間を埋めるようにお祖母ちゃんと話した。 笑いながら…時には目を潤ませながら… 「あーちゃんがお母さんになるのね…早く孫の顔が見たいわ。ねぇ早紀さん。…私も…朝陽の側にいていいかしら…?」 「えぇ。勿論です…こんなに長い時間朝陽とあなたを離れ離れにしてしまい申し訳ありませんでした…」 「あなたのお陰で朝陽がこんなに立派になった…私では出来なかった…確かにはじめはあなたを恨んだわ…でもね…今は感謝しているの…かえってごめんなさい…何も出来なくて…何もしなくて…」 「そんな…顔をあげてください…私は…」 「いいえ。本当にありがとうございます…朝陽を愛してくれて…ありがとう…早紀さん…優も喜んでいるわ…きっと…」 父は泣き崩れた…愛する人を二人も失ったのに弱さなんて見せることは許されてなかったのだから… 「すいません…ありがとうございます…竹世さん…」 「それと…星夜くん」 「はい」 「これからも朝陽をよろしくね」 「はい。こちらこそよろしくお願いします」 「あなたのような人に出会えてあーちゃんはとても幸せね」 「とても幸せだよ」 それを聞くと安心したように笑うお祖母ちゃんは母に良く似ていた いつも僕の幸せを願ってきた母。きっと今もどこかで笑ってるよね…

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