雪は本当に楽しそうで、この笑顔をずっと守り続けたいと雷太は思った。 部屋へつくと雪は待ちきれなかったのか、雷太の胸にぐりぐりと頭を押し付けるように抱き着いてくる。 愛らしい仕草に愛しさがぐっと増す。 雪の長耳が雷太の頬を掠め、くすぐったくて笑ってしまった。 「雷太、雷太……」 「雪……」 雪は雷太の首に両手を回し雷太を見上げる。 「キスして、雷太。それから、いっぱい俺のこと愛してほしい」 「っ、あまり煽るな。優しくできなくなる」 雪の赤い唇が雷太にハートマークのついた誘い文句を投げつける。 雷太の中で我慢という理性の糸がぷつんっと切れる音がした。 雷太は雪の後頭部を片手で押さえ、ぷにっとした柔らかな唇を食べるようにキスで覆う。 舌を唇の隙間から捩じ込んで甘い香りを含んだ雪の唾液をたっぷりと味わった。 雪の小さな舌を絡めとって、隅々まで舌を這わせ吸う。まるで口内を犯しているような感覚だった。 「ん……っ、んっ……」 苦し気に眉を寄せ、それでも懸命に雷太に応えようとする雪が愛しくて堪らない。 唇を離すとどちらのものともわからない唾液が輝きながら糸を引く。 「ふ、はぁっ……」 雪が大きく酸素を吸いこむ。 途切れた光る糸は雪の唇に張り付いて、艶めかしく輝いている。 雷太は赤い顔で自分をじっと見詰める雪を横に抱き、ベッドの上へ静かに置いた。 「雪、いいのか？身体は本当に大丈夫か」 「もう平気だってば。雷太は心配性だな」 「それほど雪が好きなんだ」 「俺だって……見て」 雪がそう言って体操着を脱ぎ捨てた。 白雪のような肌に雷太の付けた痕が生々しく残っている。 雪の細い指が雪の胸の上に置かれ、その指先で胸の粒をくりっと潰し、離す。 その下で胸の粒は硬いしこりとなってつんと前へ突き出て存在を主張した。 「ここも……、こっちも……」 雪を見詰める自分の目が、ぎらぎらとしていくのがわかる。 けれど、雪のこんな姿を見せつけられて、平然としていられる方がどうかしている。 雪は雷太に見詰められながら、短パンと下着を膝下までずり下ろす。 すると芯を持った雪の熱がふるふると揺れながら、上を向いて雷太を欲しているのだと主張した。 「雷太に触られたいって言ってる」 「雪……」