154 / 161

第154話

白い下着越しに、既に持ち上がり押し上げられた布の先端は透明な蜜で濡れ、ぬるぬるになっていた。 全体を下着ごとやんわりと握られ、先端を布越しに親指でくるくると円を描くようにして撫でられ、雪はキスを交わしながら腰をびくびくとわななかせた。 雷太の唇がゆっくりと離れ、鼻の奥で籠っていた雪の声が外へと抜け出していく。 「んっ、んんっ、あ……ゃっ、あぁっ……」 「こんなに濡らして……そんなに気持ちよかった?胸がよかったのか?それとも耳?キス?」 雪の答えを待つでもなく、雷太の手が性急な手つきで雪の下着の中へ侵入する。 中で濡れそぼった茎を握られ、ゆるゆると擦られる。 雪は更なる刺激を求めて腰を揺らしながら両の長耳を手で下へ引っ張り、悶えながら喘ぎ続けた。 「あぁっ、あんっ、……んっ、ん」 「雪……気持ちいい?」 「ん……きもちい……ぃ、ん、ん……」 「イきそう?」 雷太の声は僅かに乱れ、息も荒い。 雷太もまた雪に大いに興奮していたが、乱されるばかりの雪はイヤらしい顔をした雷太を観察するどころではない。 「んっ、あぁっ、……イき、たい……っ、だ、出したいよぉ」 雪は大きな黒目を涙で潤ませ、頬を桃色に染めながら雷太に決定的な刺激が欲しいと目で訴える。 「イく顔、見せて雪……」 「えっ、や、やだぁっ、そんなっ……はずかしぃっ……!」 掴んだ長耳を顔の方へと引っ張って、表情を隠そうとした雪の右手を雷太が掴み頭上へと押さえつけた。反対の手は下着の中で先刻よりも強くスライドさせる。 「ひゃっ、やっ、やんっ、つよい……っ、あ、やっダメぇっ、らい、たぁっ、ばかっ、やだっ、す、すけべっ、あ、も、イくっ、イっちゃうぅ……っ、っん、あぁあんっ」 くちゃくちゃと湿った音が下着の中から聞こえ、雪は首をふるふると横に振りながら、雷太への恨み言を喘ぎと一緒に吐き出し、身体をぴくんと弾ませて雷太の手中で爆ぜた。 「っ、はっ、はぁっ」 雪は目元を解放された両手で覆う。 「雪……可愛すぎる」 「え……」 「イき顔が、最高にイヤらしくて可愛かった」 見れば雷太の表情がうっとりと蕩けている。 「らいた……らいたも、可愛いよ」 達したばかりの怠さを引き摺る雪の体の奥で、再びきゅっと切なく下腹が痺れ情動が生まれる。 自分も雷太を乱してやりたい、と体を起こした。

ともだちにシェアしよう!