先に行動を起こさなければ、このまま雷太に抱かれひたすら乱されて終わってしまう。 クリスマスプレゼントとして自分をどうにでもして欲しいと差し出した身ではあるが、興奮している雪の頭から、その事は既に消え去っていた。 雪は自分を跨ぐ雷太の脚の間から、するっと下半身を抜き、雷太のベルトに手をかけた。 人のベルトを外す機会はそうそうない。 だからなのかカチャカチャとバックルの金属音ばかりが部屋に響き、外すまでに手間取ってしまった。 「雪……？」 「雷太、雷太も気持ちよくなって」 雪は雷太のデニムの前を寛げ窮屈そうな黒い下着をずらして、既に屹立した熱を露出させる。 下着のゴムに弾かれ、硬度を保ったままぶるっと飛び出た雷太自身はほんのり赤見を帯びて色も形も、成人男性のようで生々しい。 けれど雪はその猛々しさに憧れを感じてしまう。 雪は腰を落とすと四つん這いになり、雷太の熱に片手を添えて、アイスキャンディでも食べているかのようにそこへ舌を這わせ始めた。 「雪……」 ペロペロと逞しい茎を下から舐め上げ、張り出した先端を舌全体で舐める。 先端からは透明な雷太の蜜が溢れ、マーキングされた時とは違う味に戸惑いながらも、雪はそれを味わった。 小さな口で拙い奉仕をし続ける雪の頭に雷太の手が置かれ、頭を何度も撫でられる。 時折雷太の興奮によって伸びた爪が雪の耳を掠め、その度に腰が揺れて丸くて黒い綿菓子のような尻尾が震えた。 「らいた……きもちいい？」 もっと、もっと雷太を気持ちよくしてあげたい。 「あぁ。最高だよ、雪」 まだまだ雷太の表情には余裕がある。 「もっと気持ちよくなって……」 雪は雷太自身をパクリと口の中に収めた。 「雪……！そんなことしなくていいのに……。平気か？」 「ん……」 雪は口に大きな熱を含みながら雷太に向かって微笑した。 それを上から見下ろす雷太の瞳は雪を心配している色ではなく、肉食獣の獲物を捕らえる虹彩を放っている。 (そう、そうだ……もっと、雷太を俺に見せて……) 太さも長さもあるそれは到底雪の小さな口には収まりきらず、余った部分を手で覆う。 反対の手も床から離し、腰を落としたまま雷太の下着の中でずっしりと重くなった双嚢へと伸ばした。 余すことなく全てを包んで、自分の手で雷太を蕩けさせたかった。 「……っ」 雷太の腰がピクリと震えた。