雪の知らぬ間に、少しずつ下着ごとボトムスがずり落ちたのだろう、丸い尻尾と尻の割れ目が中途半端に下がったチノパンからはみ出ている。 雷太の視線はそこへ注がれている。 「や、あぁっ」 くにゅくにゅと尻尾を握り込まれ、下肢全体が性感帯になったかのようにビクビクと震え、腰だけを高く掲げたまま上半身がベッドへ沈んでいく。 雪は尻尾を弄られている間、高く上げた腰をゆるゆると振り続けた。 「あっ、ぁ……っ、あんっ」 「雪のイヤらしい格好、堪らないな。そんなに気持ちいいのか？この尻尾」 「ん、んっ、いい……っ、いいよぉっ」 一度達した雪の中心が、また熱を帯び始め、少しずつ上に反り始める。 先端には透明な蜜が粒のように浮かび上がり、直ぐに溢れてシーツに垂れた。 「素直で可愛い。雪、ここと尻尾はどっちが好き？」 尻尾を握られたまま、後ろの窄まりを指の腹で擽られ、雪が弾かれたように顔を上げた。 「わっ、わかんないっ……！……い……いれる？」 「ダメ？」 「ううん……いいよ、らいた」 「雪……」 雷太ははぁっと自分を抑制するかのように息を吐く。雷太の開いた口から伸びた犬歯が見え、爪も鋭くなっていた。 王者の風格を持つ雷太が野性味を帯びると、色気もまた一層増して雪はいても立ってもいられない気持ちになる。 めちゃくちゃにされたくて堪らない。 「俺を犯して……雷太……」 「あまり煽るな。歯止めが効かなくなる」 雷太は迷うことなく伸びた鋭い爪先を鋭い犬歯で、ぶつんと音を立てながら食い千切る。 半ば焦っているようにも見える雷太の情動的な行動を、雪は蕩ける視線で見詰めると、ふにゃりとした体を起こしてのろのろと体を回転させ、四つん這いで雷太に背中を向けた。 「いいよ……」 「雪……」 そっと双丘を左右に開かれ奥の蕾を曝されて、雪は顔を赤く染める。 体の隅々まで余すところなく暴かれるような感覚だった。 恥ずかしいけれど、嬉しい。 それより羞恥心など吹き飛んでしまうほど、揉みくちゃにされてしまいたい。 相手が雷太ならば、どんなことでも受け止める覚悟だった。 ─早く…、と気が焦る。 「らい、たっ、は、あっ」 奥で閉じている蕾に温かく滑る感触が降りてきて雪は腰を震わせた。 雷太が舌を這わせている。 何度も蕾の外周を舌先でなぞられて、ひくんとそこが収縮する。 「んあっ、あっ、そんなこと……っ、や、らいた、……んっ」