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第10話
「ッ!…ぅ」
サクヤはユウから唇を解放されるが、足を開かされ後ろへユウのモノを押しあてる。
「ッ嫌だっやめッ、アッ」
サクヤの抵抗を無視して無理やり挿入してくる。
「ィ痛ッィヤっ…ッぅ」
「っお前がっ憎い…っ」
ユウはサクヤを激しく突きあげながら言葉を続ける。
「はぁっ苦しめばいい…ッ」
「ァっ痛ぅ、んッそん…なッ」
激しい息づかいのなかで交わされる言葉。
だが…
「ダメ!カーット!!」
トオル監督の声が響く。
『ッ!?』
二人ともマジ!?と言う感じだ。
ユウは素早く抜きサクヤを放す。
サクヤは身体が解放され、ひざをつく。
「今のはサクちゃん!カメラへ目線二回も忘れてたよっ!後、声も出てない!!」
ツラそうだろうが関係なしに厳しいトオル。
「ッ…すみません」
「止めたくないんだからちゃんとやって!」
「っ、はい…」
息をつき、返事をして浅く唇を噛むサクヤ。
そして、ユウに小さく…
「ゴメン」
と伝える。
ユウは、何も言えず首を横に振っただけだ。
「はい!033からいくよッ!サクちゃんは早く目線の確認して!」
トオルに言われ、台本をチェックするサクヤ…もう一度頭にいれる。
トオルは急ぎ調子で声をかけ。
「二人ともOK?サクちゃん最後まで気を抜かないように!いい?」
「はい、すみません」
サクヤにネンをおして再開する。
「033から、スタート!!」
声とともにユウはサクヤへとやさしく挿入する。
「んっ…ッ」
演技に入り急に激しくつらぬきはじめセリフを口にするユウ。
「はぁ、苦しめばいい…っ」
サクヤも意識を集中してNGを出さないように必死に演技する。
演技と言ってもサクヤにとっては、痛みにたいして声を大きくすることと、目線・ストーリーを忘れないようにするだけ…なんだけど、なかなか出来ない。
とても7年目のベテランには見えないサクヤだ。
撮影も後半になりトオル監督の厳しい視線の中に撮影成功の予感がうかぶ。
ユウはサクヤの前へ触れ促しそして絞めつける。
「あッんっァ嫌ッ…ユ、ウっ」
二人の荒い呼吸だけが撮影ルームに響く。
サクヤは壁に身体を抑えつけられ、もう抵抗する力もなく、されるがままだ。
声の抵抗もむなしく響く。
「ッやァ…早く、っぅ」
どのくらいの時間か…サクヤにとっての長い時間が終わる。
ユウはフイにサクヤから抜きさり、髪を掴み、ユウの白液をほほに飛ばしかける。
「ぅ…ッ」
「はっ!ザマないな…サクヤ」
キッと瞳を合わせささやかな反抗をするサクヤ。
その顔についた白液をなぞるユウ。
「悔しいか…俺は許さない、一生オマエを!!」
ユウはサクヤの身体を突き飛ばし一瞥して教室からでて行く。
サクヤは、座り込んできつく唇を噛み、頭を下げ現実を否定するように頭を横に振る…。
「オーケイ!!お疲れさま、良かったよ」
トオルが撮影終了のOKサインを出す。
「ありがとうございました」
サクヤはすぐ挨拶する。
ただし座ったままで。
でも特に怒られたりしない。
ユウも戻って挨拶する。
そしてすぐサクヤに言葉をかける。
「すまない。平気か?」
そっと綺麗な頬をタオルで拭いながら…
「…なんとかね、疲れたぁ…」
溜息とともに言葉にするサクヤ。
「…あぁ」
「ふ、今日はオレにしてはNG少なかった…あんたがうまかったからだ…負担かけただろ?ごめんな」
「いや…」
「またよろしく…」
「あぁ…」
ユウは、頷きサクヤを見つめる。
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