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第21話

「ううん礼はいい!これからルードに痛いコトするから罪悪感になるだろ」 申しわけなさそうに言うアキラ。 「痛いこと?」 首をかしげ聞いてくるルードをみて言葉につまる。 「う…ん、でも嫌だったらいいんだ……無理やりはしたくないから」 「アキラ、いいよ…おれ痛いのには慣れてるし、アキラしたいんだろ」 ニコっと笑いすんなりOKするルード。 アキラは嬉しくてルードに抱きつく。 「うわっ…でもアキラも服脱いで、おれだけ裸だとはずかしいから」 自分の乱れた姿をみながらアキラに頼むルード。 「そうだな…」 頷いて無造作に上着を脱ぐ、ついでに髪を結んでいたゴムも取る。 サラサラの髪が肩にかかり広がる。 「アキラって、綺麗だよなぁ」 その姿をみてつい言葉にするルード…… その端正な顔立ちは、モデル並みに整っていて… 深緑の瞳が綺麗で…幻想的な雰囲気にさえ思えてくる。 「ふっありがと、でもルードの方が何倍も綺麗だよ」 「なんでおれ傷だらけなんだよ」 「心がな…」 微笑んでルードにキスをし、後ろから抱きしめるように触れていくアキラ。 「ここに入れさせて…ルード」 指で後ろをなぞりながら囁く。 「えっ?ケツに?」 少し驚き聞き返す。 その様子がおかしくて笑ってしまうアキラ… 「ふふっそう、最初痛くて気持ち悪いかもしれない、出来るだけうまくやるからいい?」 頼むように聞く。 「いいって、そんな事で嫌いになったりしないから」 ルードはそう笑う。 「よかった」 ルードの答えに安心するアキラ。 指に薬品をつけ一本浅く挿入しゆっくりならしていく。 「んっ…」 首筋へキスあいてる手で肌へ、胸へ触れる。徐々に指の本数を増やしていく。 「っぅ、んっ」 「声おさえなくていいから…」 「ぅ、はぁっィッ、んっ」 「ルード…力抜いて」 指の動きに固まっているルードにやさしく緩和をもとめる。 そしてようやく、力がぬけたルードの後ろへアキラのモノをあてる。 「ルード…」 名前を呼んで、ググッと一気に挿入していくアキラ。 ルードは身体を、ビクッと反応させる。 「ッあっ痛ゥ…ィんっ、ぁッ」 熱いモノがルードのなかを支配する。 「ッルード…好きだよっホント愛してる、はぁ…」 少しずつ腰を揺らしルードとひとつになれた快感をかみしめる。 「ぁっん、ィッ、アキ、ラっ」 「っはぁ、ルードッ」 さらにナカを激しく擦りアキラも快感を高める。 呼吸が上がり、お互いの気持ちも高ぶる。 そして、ふいに深く進入していたアキラが小さく声をあげ。 「ん…ッ」 達してルードのなかに熱い思いを出しつくす。 「ッぁっぅ…」 その感覚はルードにもリアルに伝わる。 アキラはルードからそっと抜きながらルードを柔らかく抱きしめる。 まだ荒い息が、素肌を通して伝わり合う。 息をついてアキラは… 「ありがと…ルード」 まず礼を言う。 そして。 「大丈夫?」 そう気遣い聞いてみる。 「…うん、驚いたけど意外と平気みたいだよ、ちょっとケツいてーケド」 笑いながらアキラの方に向いて答えるルード。 「ふっルード」 その笑顔でアキラもつられて微笑む。 「ホントありがと、オレのわがままに付き合ってくれて…」 ルードの顔にやさしく触れて言うアキラ。 「いいよ。こんなことぐらい平気だし。アキラがしたいんならまた相手になるからさ」 心底嬉しそうなアキラをみて悪い気はしないルード。 「ルードっ」 アキラはルードと一緒にゴロンと横になる。 一度軽く伸びをして身体を休めるように息をつく。 「オレ満足した…もう死んでもいいや…」 ボソっと呟くアキラにルードは… 「ダメだよ!そんなこと言ったら!」 ちょっと怒りぎみに言う。 「うそうそ、嘘だよ。ルード、一緒に寝よう」 軽く笑いルードをなだめるアキラ。 「このまま?」 「うん、また明日。明日…帰るなんて言わないよな」 不安そうに聞く。 「うん、でも、おれ彼女いるし、アキラの事一番じゃないんだよ」 申し訳なさそうに首をかしげるルード… 「ルード、一番じゃなくていい、愛してくれなくていいから…もう少しだけオレのそばにいて欲しい」 まっすぐなアキラの気持ちが、痛いほど伝わる。 「アキラ…うんいいよ」 やさしく笑いアキラに伝える。 ルードの言葉をうれしそうに受けとり寄り添って眠りだす二人。 しあわせな時間が過ぎていくのだった。 ≪決意の告白≫終。

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